炭酸飲料の製造方法は?
◆炭酸飲料の製造方法は大別してポストミックス法(図1)とプレミックス法(図2)の二つがある。

○ポストミックス法は、@一定量の調合シロツプをびんに注入し、つぎに炭酸水を一定量まで充てん、A同時に王冠を打栓し、Bびん詰後に上層の炭酸水と下層のシロップを混合させる方法である。

○プレミックス法は、@調合シロップと処理水とが、計量装置で一定の割合に配合され、Aつぎに冷却しながら炭酸ガスを圧入する。これが充てん機に送られてびん詰打栓又はキヤツパー(缶詰は缶ブタ巻締)で密栓・密封される方法である。

炭酸飲料のシロップの製造は、砂糖などの糖類を水に溶解し、55〜60%の糖液をつ<る。糖類の溶解には、室温でかくはんする方法と、加熱しながらかきまぜて溶解し、さらに加熱殺菌まで行う方法とがある。つぎに糖液をろ過し、これに酸味料、ブレンドした香料その他の原料を調合し、シロップをつくる。

炭酸飲料の脱気とカーボネーションは、炭酸飲料は、酸素が混入すると製品が劣化するおそれがあるため、また充てん機でのフォーミングの要因を減少し安定したカーボネーションを行うために、水から脱気(deaeration)を行って酸素を除去する必要がある。なお、水に炭酸ガスを圧入して溶解させることをカーボネーションといい、この装置をカーボネ一夕ーと呼んでいる。 炭酸ガスが水に溶ける量は、水温が低いほど、またカーボネ一夕ー内の圧力が高いほど多くなる。炭酸飲料の種類によって、最も適当なガス内圧カ が各製品で決められている。